県明るい選挙推進協議会の総会が29日、県庁で開かれ、2023年度の活動報告と24年度事業計画を了承し、若年層への働きかけを強めて投票率アップにつなげることを確認した。任期満了に伴う役員改選で、会長に山形大男女共同参画推進室准教授の井上栄子氏(68・S49卒)を新任した。任期は2年。
24年度は大学や特別支援学校などで、政治や選挙に関心を持ってもらえるように出前講座を展開し、模擬投票を実施する。小中高生向けパンフレット作成に引き続き、取り組む。23年度の出前講座は小中高校など40校で計42回開催され、22年度比1594人増の3610人が受講した。
井上会長は新任あいさつで「国政に対する政治不信が懸念されている」と指摘し、子育て世代などを対象とした出前講座の実施が必要とした。出席者からは「地道な活動が投票率アップの下支えになっている」などの意見が出た。
県協議会は県・市町村選挙管理委員会や社会福祉、報道機関など各分野の代表、学識経験者らが委員を務める。
2024年5月30日山形新聞より