米沢の風景画などが並ぶ故高森務さん(S3卒)の作品展
=米沢市・米沢信用金庫本店

米沢市の画家・故高森務さん(S3卒)の七回忌に合わせた作品展が17日、同市の米沢信用金庫本店1階ギャラリーで始まった。愛情が伝わる柔らかなタッチで描かれた水彩画11点が並んでいる。2月10日まで。

高森さんは元小学校教諭で、水彩画教室「火曜会」などを主催した。米沢児童文化協会長として市児童会館の設立に携わり、絵画の販売や個展で得た収入を子どもたちのために寄付するなど、児童文化と教育の振興にも尽力した。画家として「生涯現役」を貫き、2016年1月20日に106歳で亡くなった。

作品展は、遺作を広く知ってもらおうと同金庫が主催。通常は本支店の応接室などに飾られ、一般の人が目にすることの少ない所蔵品を紹介した。吾妻山や斜平山、松が岬公園のお堀のハスなど、米沢市内各地を描いた風景画や、果物、フランス人形の静物画が並ぶ。

2月25~27日には、同市のよねざわ市民ギャラリーで、教え子が所蔵する作品や、高森さんが使用した筆やパレットなど思い出の品が並ぶ企画展も開かれる。

2022年1月18日山形新聞より