選手のやる気を引き出すための指導などについて講演した池田めぐみさん(H10卒)
=上山市・三友エンジニア体育文化センター

上山市スポーツ協会指導者研修会が15日、同市の三友エンジニアリング体育文化センターで開かれた。フェンシング女子日本代表として2004年アテネ、08年北京両五輪に出場した池田めぐみさん(県スポーツ協会スポーツアドバイザー・H10卒)が「選手のやる気を引き出そう」と題し、求められる指導者の在り方や考え方について講演した。

池田さんは自身の経験を振り返り、「高校時代は一度も怒られたことがなかった分、先生が『どうやったらできるだろうか』と問い続けてくれた。それが『こういったときはどうするべきか』と考える力が身に付くことにつながった」と説明した。変化する世の中の価値観に合わせて指導方法や考え方をアップデートし、実践する重要性も指摘。「恐怖政治を敷いても子どもは育たない。負けることは悪いことではなく、失敗が多い方がさまざまな気付きにつながる。子どもたちがスポーツを通して自立し、人生を切り開く力を身に付けられたら素晴らしい」と語った。

上山市スポーツ協会の加盟団体関係者やスポ少指導者ら約50人が参加した。

2022年1月16日山形新聞より