協定書を取り交わした池田めぐみさん(H10卒)と白岩孝夫市長=南陽市役所
部活動の地域以降も見据え

フェンシング女子個人エペでアテネ、北京の両五輪に出場した池田めぐみさん(43・H10卒)=南陽市椚塚=が、アスリートの連携を軸に地域を盛り上げようと立ち上げた一般社団法人「YAMAGATA ATHLETE LAB.(ヤマガタアスリートラボ)」と同市が22日、市民の健康増進に関する連携協議を締結した。心身充実を含めたスポーツ機会の創出に加え、中学校部活動の地域以降を見据え、受け皿としての活動も模索していく。

活動は、池田さんの持つトップアスリートとしての経験や人脈を生かし、生活する上での基本動作の向上、心身の機能が低下する「フレイル(虚弱)」予防、生きがいづくりの実践の場を提供していく。特に運動や生活の中で最高の能力を発揮できるよう心身の状態を整える「コンディショニング」を重視し、事業の第1弾として、3月4日に同市民体育館でセミナーを開催する。

中学校部活動の地域以降に関しては、土日などを中心に受け皿となり、競技の枠を超えてコンディショニングを学ぶ場の提供を想定している。市は今後、庁内に「健康まちづくり戦略委員会」を設置し、活動をバックアップする。

市役所で行われた締結式では、池田さんと白岩孝夫市長が出席し、協定を交わした。白岩市長は「池田さんの知見を生かし、市民の健康づくりを推進する」と話し、池田さんは「心と体はつながっており、体を整えれば心の健康につながる。南陽に根差しつつ、活動の幅を広げていきたい」と抱負を述べた。

2023年2月23日山形新聞より