伊達政宗の功績について語った進藤俊彦さん(S50卒)=米沢市・南原コミュニティセンター関分館

支倉常長生誕地顕彰会(岡崎利勝会長)の歴史講演会が21日、米沢市の南原コミュニティセンター関分館で開かれた。伊達三日月街道活性化協議会代表の進藤俊彦さん(68・S50卒)=米沢市在住=が、米沢生まれで仙台初代藩主・伊達政宗の功績について「さまざまな危機を知恵と才覚で乗り切り、今の仙台の立ち位置を決めた」と語った。

米沢生まれとされる支倉は、伊達政宗の命を受けて1613(慶長18)年に慶長遣欧使節団として現在の宮城県石巻市を出発し、スペイン、ローマを訪問した。

進藤さんは、政宗が5歳の時に右目を失明したことが「後々の生き方に影響を与えたと思う」と説明した。跡継ぎを巡る内紛で、母親の愛情が薄く不遇の幼少期を過ごす中、祖母の栽松院が愛情をかけて育てたことを紹介した。さらに「祖母の愛情がなければ、仙台藩の隆盛も今の仙台の町もなかったのではないか」と持論を述べた。

2023年2月23日山形新聞より