スポーツを通じた学びについて語った池田めぐみさん(H10卒) =山形市・山形グランドホテル

山形商店振興会議(松倉公一代表幹事)の9月例会が16日、山形市の山形グランドホテルで開かれ、日本スポーツ協会理事で元五輪フェンシング日本代表の池田めぐみさん(南陽市・H10卒)が勝敗だけにとらわれず、自分の成長を目指して取り組み大切さを説いた。

池田さんは5歳の時にテレビでロサンゼルス五輪を見て憧れを抱いたが、中学時代に陸上競技で挫折を体験。「『五輪に行きたい』という思いにふたをしていた。高校のフェンシング部の顧問に『高校から初めて五輪に行った人もいる』と言われふたがぱかっと開いた」と競技との出会いを語った。

結果にこだわり過ぎ、伸び悩んだ時期もあったというが「1番ではなく、強くなることを目指した。出来なかったことができると楽しくなって、成績も良くなった」と振り返る。親世代には「勝ち負けだけではなく、子どもにどんな気持ちになったかなどを聞いてほしい」と求めた。

「起こってもいないことに不安にならない」「人と比べない」など競技に取り組む上で大切なことを紹介。「スポーツを通じた学びが後の人生を充実させてくれる。子どもたちには『失敗から逃げないで』と伝えたいと思いを述べた。

2021年9月17日山形新聞より