衣類やバッグ、ランプ 一般向け、来月公開

東北芸術工科大学が考えた米沢織の新製品案が披露された発表会=米沢市・米織会館

米沢織に携わる7社と東北芸術工科大(山形市)の学生が取り組んでいる新製品開発プロジェクトの一環として、洋服やかばん、置物など成果物の発表会が1日、米沢市の米織会館で開かれた。素材の美しさと企業のスキル、斬新なアイデアが際立つ品ばかりで、一般向けに同市で9月に開かれる「よねざわオープンファクトリー」で公開される。各社は学生のアイデアを基に商品化を目指す。

プロジェクトは伝統産業に新たな風を吹かせようと、米沢繊維協議会(安部吉弘会長・S57卒)が2023年度から取り組む。23年度は2点が商品化した。

本年度に参加したのは、同市で織元や仕上げ加工業を営む▽青文テキスタイル▽安部吉▽斎英織物▽粟野商事▽近賢織物▽清興・・・の7社。芸工大3、4年生7人が参加し、両者の得意分野を基にペアをマッチングして1社ずつ担当した。昨年9月からアイデア出しに臨み、打ち合わせを重ねて試作品を作った。

この日は各社が成果物を持ち寄った。着物や帯に使う生地を用い、着脱式ロングからミニに姿を変えるスカート、リバーシブルのマフラー、ポケットの多いエプロンと衣類が目立つ。さらに、紙袋をモチーフにしたバッグ、生地にみつろうを塗り模様を入れて糸巻きにかぶせたランプ、絹の生地で包んだダルマ、生地や糸をアップサイクルしたぬいぐるみも並んだ。

プロジェクトリーダーを務める近賢織物の近藤哲夫社長(S55卒)は「学生のフレッシュなアイデアが良く、面白いものができた。さらにブラッシュアップし、商品化につなげたい」と意気込んだ。指導に当たるデザイン工学部の渡辺吉太准教授は「アイデアが形になると学生のモチベーションは上がる。新しい試みが見る人に伝わると良い」と話した。

よねざわオープンファクトリーは9月11~13日に市内の参加企業で繰り広げられる。成果物は米織会館に展示され、14日午前9時半からは伝国の杜で一般向けの成果発表会が開かれる。

2025年8月2日山形新聞より