第68回県囲碁大会(主催・山形伊新聞、山形放送、日本棋院県支部連合会)は最終日の12日、上山市の月岡ホテルで決勝などを行い、太田尚吾六段(山形市・H18卒)が山崎光基六段(同)を中押しで下し、11度目の優勝を果たした。3位は斎藤欣也六段(酒田市)だった。
前回準優勝の太田六段が今大会最年少の17歳、山崎六段を迎え撃つ構図となった決勝は、序盤から乱戦の末に秒読みとなり、太田六段が中盤以降に相手の無難な手をいなし、徐々に差を広げた。3年ぶりの王座奪還に「正直ほっとしている」と振り返った。
3位決定戦は斎藤六段が山元修六段(庄内町)と終盤までもつれる接戦を繰り広げ、山元六段の時間切れで終局した。
閉会式では審判長の佐藤博志県碁連幹事長が太田六段に優勝杯、3位までの入賞者に記念盾などを手渡した。上位3人は来月29、30の両日、山形市で開かれる東北六県囲碁大会に本県代表チームとして出場する。東北大会に向け太田六段は「開催地代表として全力を尽くす」、山崎六段は「得意な形に持ち込み主導権を握りたい」、斎藤六段は「己の棋道を極める機会にする」とそれぞれ意気込みを語った。
最終日の成績は以下の通り。(左が先番、〇が勝者)
- 決勝
- 山崎光基六段 中押し 〇太田尚吾六段
- 敗者復活4回戦
- 〇山本修六段 14目半 大岸猛六段
- 山崎恵大六段 中押し 〇斎藤欣也六段
- 3位決定戦
- 山本六段 時間切れ 〇斎藤六段
2024年5月14日山形新聞より