初優勝の喜びを語った本県チームの(左から)舩山六段、斎藤六段、太田尚吾六段(H18卒)、安田道隆監督(S38卒)=山形市・ホテルメトロポリタン山形

東北六県囲碁大会団体戦での本県チーム初優勝を記念した祝賀会が、28日、山形市のホテルメトロポリタン山形で開かれた。関係者約80人が代表の3選手をたたえるとともに、本県囲碁界の発展に向けて思いを新たにした。

昨年6月に盛岡市で開かれた第65回大会は、秋田県を除く各県代表が3人ずつ計15選手が大将、副将、先鋒に分かれて総当たり戦を繰り広げ、本県は3勝1敗で優勝した。祝賀会は、プロ棋士による指導などを通じて囲碁の楽しさを伝える県民囲碁フェア(27、28日)の一環で企画された。

フェア実行委員長の寒河江浩二山形新聞社長・主筆が「初優勝を紙面でも報じることができ、今年の大会では惜しくも連覇を逃したが、巻き返しに期待する」とたたえた。一方で「本県は全国で結一プロ棋士を輩出しておらず、競技人口も減っている。フェアを機に県内囲碁界の盛り上げにつなげたい」と言葉に力を込めた。

引き続き本県チームの太田尚吾六段(H18卒)、斎藤欣也六段、舩山悠介六段と安田道隆監督(S38卒)が喜びを語った。大将を務めた太田六段は「20年ほど前に初めて出場した際、他県とのレベル差を痛感し、いつか優勝したいと思っていた。囲碁を続けてきて良かった」と振り返り、「時代が変わっても囲碁の魅力は変わらない。今後は裾野を広げる活動にも力を入れたい」と述べた。

祝賀会に先立ちプロと太田六段、舩山六段がペアを組んでの公開対局・大盤解説が行われ。妙手の連続に大勢の囲碁ファンがうなった。

2022年11月29日山形新聞より