安心できる第2の家をつくり、若者の自立を後押ししたいと話す白石祥和代表(H12卒)=米沢市

山形新聞社は30日、クラウドファンディング「山形サポート」のプロジェクト「引きこもりの若者が安心して家出できる第2の家を作るプロジェクト」(米沢市・NPO法人With優)の資金募集をホームページで始めた。同日午後5時現在の支援額は1万7千円。

実行者のNPO法人「With優」(米沢市、白石祥和代表)は15年にわたり、不登校や引きこもりに悩む若者対象のフリースクール運営、就労支援事業を展開している。就労支援事業で800人以上受け入れる中、山間部から通うことが難しく、支援を受けられない人もいるという。

プロジェクトは、米沢市内に一軒家を購入し、スタッフがサポートしながら、利用者に一人暮らしの体験機会を提供する。期間は1泊2日から1週間程度で、食費込み1泊千円の格安料金で受け入れる。同法人が提供する企業の見学やアルバイト体験など、就労支援セミナーにも参加できる。

就労支援目的に限らず、引きこもりを解消するきっかけに実家から離れる時間がほしいなど、幅広い利用目的に応じる予定。白石代表は「長期間引きこもると家族の接し方も分からなくなる事例がある」と説明。「違う環境で暮らし、スタッフと交流することで、一歩を踏み出すきっかけづくりにしたい」と話している。

目標金額は100万円で、物件の改修費用などに充てる。支援額に応じてエコバッグやすき焼きセットなどを贈る。募集期間は11月27日まで。

山形サポートではほかに1件の支援も募っている。問い合わせは山形新聞DX推進部。023(622)5265。

2022年10月1日山形新聞より

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