アレンジを加えた唱歌「早春賦」などを歌い上げる松倉とし子さん(左から2人目・S48卒)ら=山形市中央公民館

「童謡の日コンサート」が25日、山形市中央公民館で開かれた。作曲家の故中田喜直さんの生誕100年に合わせ、ソプラノ歌手の松倉とし子さん(山形市・S48卒)や男性コーラスグループ「ベイビーブー」が豊かなハーモニーを響かせた。

中田さん作曲の「めだかの学校」「お月さんと坊や」のほか、中田さんの父が作曲した唱歌「早春賦」を松倉さんと、長男でバリトン歌手の望さんが歌い、ピアノやチェロでアレンジを加えて華やかに披露した。松倉さんは、中田さんが尾瀬を訪れたことがないまま「夏の思い出」を作曲したエピソードを紹介し、トークでも聴衆を楽しませた。

コンサートは2部構成で、計約30曲を届けた。童謡に加え、ジブリアニメの曲、アイルランド民謡など多彩な演目をそろえた。

実行委員会(委員長=寒河江浩二山形新聞会長・主筆)が主催した。中田さんと松倉さんが中心となって1993年に始め、29回目。童謡の日(7月1日)にちなみ、その前後にコンサートを開いている。

2023年6月26日山形新聞より