長井高(青柳敦子校長)の1年生を対象とした「高校生と地域企業等の交流事業」が12日、長井市の同校で行われた。カヌーツアーなどの体験型観光を手がけるエイチ・アンド・カンパニー(飯豊町)の堀江守弘社長(42・H12卒)が講演し、「困難や壁にぶつかったら今日という一日を精いっぱい生きてほしい。必ず道は開ける」と激励した。
堀江社長は飯豊町出身。県外に進学し海外留学や民間企業を経て、2010年Uターンした。ホテルやレストランを開業したほか、現在は白川湖の水没林を巡るカヌーツアーをはじめ、氷瀑ツアーや気球遊覧など本県を舞台とした斬新な体験型観光を打ち出して県内外から注目を集める。
演題は「地域の魅力をグローバルへ」とし、古里の魅力を広く知ってもらう事業に懸ける思いを述べた。本県を離れた経験から「山形の良さを客観的に捉え直すことができた」と振り返り、四季を通じた多彩なアクティビティーを紹介。「冒険の盆地」と称して発信する決意を熱弁した。
最後に後進に向けて「迷ったらワイルド。より困難な道を選ぶと得るものが大きい」と語りかけた。
同校と県置賜総合支庁が共催した。
2023年9月19日山形新聞より