作品について説明する沖津信也さん(S41卒)=山形市・県芸文美術館

米沢市の洋画家・沖津信也さん(75・S41卒)の個展「奥の細道と神秘の絶景」が15日、山形市の県芸文美術館で始まった。鳥海山や最上川、白川湖(飯豊町)といった県内各地の風景画を中心に、現地の光と空気感にこだわった作品が並ぶ。

沖津さんは大自然を題材に、生命力あふれる写実的な絵画を手がけ、日展会友として活躍。会場にはここ7、8年で描いた105点を展示している。夕日のオレンジ色が美しい「夕照最上川」や冬のすがすがしい空気が漂う「祈り(羽黒山五重塔)」などの風景画に加え、愛らしいネコやフクロウの絵画も並ぶ。 

沖津さんは「どの地域にも地元の人が自慢する風景がある。エネルギーあふれる自然から元気をもらいながら創作している」と話した。24日まで。

2023年9月16日山形新聞より