紅花の食としての可能性を広げようと、米沢市などでつくる最上川源流よねざわ紅花プロジェクト推進協議会が初めて主催した紅花スイーツコンテストの入賞作品が決まった。鮮やかな色彩を生かした見た目にもおいしいスイーツがそろった。今後、市内の学生らと連携し、商品化を目指す考え。
市内外の28個人・3団体から51点の応募があった。書類審査を通過した6点について、米沢栄養大の学生が調理し、生産者や紅花料理インストラクターら審査員6人が試食した上で、見た目、味、素材の生かし方、作りやすさの観点でグランプリを決めた。
グランプリに輝いたのは、同市の主婦、香坂美恵子さん(73・S44卒)の「しあわせのムース『べにの花』」。自宅の畑で栽培した紅花の花びらと黄色の紅花液を使い、抹茶や乳酸飲料と組み合わせて色鮮やかなムースに仕上げた。
入賞作品はグランプリを含めて6点で、ホワイトチョコレートに赤い花びらを散らした生チョコ、パイ生地を重ね、花びらと若菜の粉末を活用した菓子など、いずれも紅花の赤や黄色が映えるような工夫が見られた。
入賞作品とは別に、最年少応募者の米沢東部小の石亀一花さん、高梨はるさん、佐藤ゆなさんに「素敵な花を咲かせたで賞」が贈られた。グランプリ以外の入賞者は次の通り。
- 準グランプリ
- 大山愛子(天童市)、山田莉紗(山形市)
- 特別賞
- 尾形英美子(米沢市)、松谷忠和(同)、山田莉紗(山形市)
2024年3月22日山形新聞より