協定を締結した(左から)ヤマガタデザインの山中大介社長、ヤマガタズカンを担うスクエアの大場友和CEO、オキタマズカンを運営するナウエルの酒井登社長(H11卒)=山形市

まちづくり会社ヤマガタデザイン(鶴岡市、山中大介社長)が庄内地域へのUIJターン創出を狙い運営する就転職サイト「ショウナイズカン」に関連し、村山・最上地域版「ヤマガタズカン」と置賜地域版「オキタマズカン」が9月にスタートすることになった。同社と運営を担う2社の協定締結式が14日、山形市の貸しスタジオで行われた。

ショウナイズカンは庄内地域での転職や生活の情報に特化し、移住を考える求職者と地元企業のマッチングを図る。同社はこのノウハウや仕組みを全国に提供する「チイキズカン」プロジェクトに取り組み、両ズカン開設もその一環だ。

ヤマガタズカンは建築不動産業クリエイト礼文(山形市、大場友和最高経営責任者=CEO)が設立した社内ベンチャーSquar(スクエア)e合同会社(仙台市、同)が担い、オキタマズカンは冠婚葬祭業ナウエル(米沢市、酒井登社長・H11卒)。最上地域版は当初ヤマガタズカンに含めるが、地元の運営会社が見つかれば独立する。

サイトデザインや掲載情報選択は運営会社に任されており、地域色豊かなサイトになる。UIJターンを促進するため、3社は共同でイベント開催、啓発活動、営業活動に当たる。

山中社長はチイキズカンの特徴を▽企業と求職者が気軽にコミュニケーションできる▽移住後の生活をイメージしやすい―などと説明。「どの企業が地域を引っ張るかが地域の伸び代になる。2社と事業展開でき大変うれしい」とあいさつした。大場CEOは「地方の現状を目の当たりにし地域課題に直面してきた。この事業で一石を投じる」と述べ、酒井社長は「コロナ禍でこの2年は地元を見つめ直した。置賜のよりよい未来につながるよう頑張る」とした。

2022年7月15日山形新聞より