環境にも配慮した日本酒のサーバー=米沢市

日本酒製造の小嶋総本店(米沢・小嶋健市郎社長・H11卒)は、家庭で使える日本酒サーバーを発売した。段ボールの箱に日本酒が入った詰め替え用のパウチを入れて利用する。密閉状態で酒の新鮮さを保てるのに加え、箱を繰り返し使えることなどから、環境負荷が抑えられるとしている。

高さ16.5センチ、幅10.5センチ、奥行き25センチの箱に、パウチを入れて使う。パウチの容量は四合瓶4本程度の3リットル。箱には最低限の耐水性が施され、一定期間、中身を入れ替えて、繰り返し利用できる。冷蔵庫に入る大きさで、リビングに置いても違和感がないシンプルなデザインとした。箱の使用期間は3カ月から半年を想定しており、売れ行きが好調ならば、より耐久性の良い材料に切り替える考えだ。

紙製の箱にアルコール飲料入りのパウチを入れた商品はバッグインボックスと呼ばれ、比較的安価な飲料が主流という。小嶋社長によると、フランスでは、瓶に比べて製造過程で排出される二酸化炭素(CO2)量が少ないことから、環境面に配慮した形態とされ、中価格帯のワインでも採用されるようになっている。

パウチの中身は東光純米と、東光超辛口純米吟醸の2種類で、箱とのセット価格は純米が4290円、純米吟醸が4708円。同社のオンラインストアで先行販売し、5月中旬ごろから酒造資料館東光の酒蔵でも売り出す。

2024年4月24日山形新聞より