理念まとめた冊子作成
完成した「東町未来ビジョン」の冊子

米沢市の東町上通りで官民一体のまちづくりを進める東町プラットフォームが、街の将来像の理念を描いた冊子「東町未来ビジョン」を作った。住民への説明と周知を進め、具体的内容の実施計画策定に取り組む。

プラットフォームは昨年5月、まちづくり会社ウコギ社と東町上通り町内会、山形大、米沢信用金庫、観光まちづくり会社プラットヨネザワ、米沢市の6団体で始動。まちづくりの方向性を議論してきた。

ビジョンでは、米沢城址の東側に位置し歴史的な建造物などが残る東町から、まちづくりを考える重要性を訴える。「歴史・個性を誇りとし、内外の人々が参加するまちづくり」と基本理念とし、「個性がある」「若者の居場所がある」「歩きたくなる」など八つの将来像を掲げた。全30ページ。100部を作り、町内会24世帯に配布する。

7月には、ウコギ社の協力で民間会社が空き工場を改修した「マチスタジオ」が完成する。2回はまちづくりに関心がある企業や団体が入居予定で、1階は住民らが交流できる空間になる。同施設がプラットフォームの活動の中心となる。

ビジョンは地域住民に丁寧に説明し、活動への参加も促す考え。プラットフォームの小嶋健市郎会長(42・H11卒)は「住民にとって東町がもっと大切な場所になれるよう磨き上げたい」と語った。

2023年5月16日山形新聞より