江戸時代初期に慶長遣欧使節団を率いてスペインやローマを訪問した支倉常長にゆかりのある自治体の関係者らが、今後の国際交流について考えるパネルディスカッションが10日、米沢市の米沢エクセルホテル東急で開かれた。
支倉常長日西文化協会(九里廣志理事長・S40卒)が主催した。常長が生まれたとされる同市から、九里理事長、少年時代を過ごした宮城県川崎町から小山修作町長、84年の生涯を終えた同県大郷町から田中学町長がパネリストとして登壇し、約100人が出席。学校給食でのスペイン風給食の提供や記念コンサート、支倉常長まつりなど、各自治体での取り組みを紹介し「今後も地域内外への支倉常長を発信した」などと語った。
九里理事長は、米沢での常長の知名度向上を課題に挙げ「地域の観光を考える上でも、どうやったら皆さんに知ってもらえるかが重要になる」と強調した。席上、川崎町の支倉常長まつりで常長役を務める職員が「今日は心行くまで学びを得て、帰っていただきたい」と会場に呼び掛け、盛り上がる一幕もあった。
2024年5月14日山形新聞より