伊達政宗について学ぶ仙台研修のリーフレット

米沢生まれの仙台初代藩主・伊達政宗について地元置賜の子どもたちに知ってもらおうと、米沢市在住・出身の有志が、政宗の旧暦の生誕日・8月3日に仙台市の伊達家ゆかりの場所を案内する日帰り研修を企画した。政宗を介した米沢と仙台のつながりに興味を持ってもらい、両氏の姉妹都市交流につなげたい考えだ。

発起人は米沢伊達氏案内人の椎野健作さん(76・S40卒)=仙台市在住、米沢市出身、伊達氏ゆかりの舘山寺(かんざんじ)住職山口卓道さん(74)=米沢市舘山5丁目、政宗の家臣で米沢生まれとされる支倉常長を顕彰する会の岡崎利勝さん(77)=同市関。椎野さんは仙台市民と米沢を訪れ、ゆかりの地を案内する活動を続けており、伊達氏について地元置賜の人に伝える「伊達放談会」を舘山寺で開催してきた。

伊達放談会の3回目と位置付けた今回は、舞台を仙台に移す。政宗が眠る瑞鳳殿、成島八幡神社(米沢市)と移封先の岩出山(現宮城県大崎市)の大崎八幡神社を合祀して創建した大崎八幡宮、米沢城下にあった町をルーツとする商人町・御譜代(ごふだい)町などを巡る。椎野さんは「上杉家の歴史に加え伊達の歴史も広く学ぶきっかけになればうれしい」と話す。対象は置賜の小学4年~6年の15人。参加費無料。来年以降も継続することを見据え、寄付を募っている。

2日に事前研修をした上で、3日は午前8時にバスで舘山寺を出発し、午後5時半に同寺に到着する。希望者は応募理由、政宗への興味関心などを350字以内でまとめ、申し込む。7月20日必着。応募用紙は同寺などで入手できる。申込・問い合わせは同寺0238(23)0558。ファクス0238(23)0314。

2023年6月17日山形新聞より