上杉鷹山の後半生の改革などを紹介している新たな映像作品
上杉鷹山の後半生の改革などを紹介している新たな映像作品

開館20周年記念・語りは俳優・真島秀和さん(H7卒)

米沢市上杉博物館は29日、常設展示室内「鷹山シアター」で新たな映像作品の上映を開始した。米沢藩9代藩主・上杉鷹山の改革を紹介する内容で、開館20周年を記念して製作した。開館時から使用している従来の作品と交互に上映し、改革にかけた鷹山の生涯と、現在の米沢とのつながりなどを伝える。

新作のタイトルは「上杉鷹山 ふたたびの改革-現在(いま)に語りかける明君の生涯」。藩主隠居後の鷹山が取り組んだ改革に焦点を当て、アニメーションを交えて約16分にまとめた。大型3面スクリーンを目一杯使い、資料や図などを使って具体的な政策も説明。市出身の真島秀和さんがナレーションを担当する。

2001年の開館時から使用している映像「上杉鷹山の闘い」(約16分)は、鷹山が藩主在任中の改革を中心に描いている。今回の新作では鷹山の後半生の改革を描くとともに、「家臣や領民の改革への関わり」や「鷹山の明君像が同時代にどのように伝わったか」など、新たな研究成果も盛り込んだ。

シアターの上映は午前10時台から午後4時台までで、毎時0分から新作、30分から旧作を上映する。今回の制作事業費は約800万円。製作を担当したのは前作と同じ乃村工芸社(東京)で、公募型プロポーザルで決まった。

2022年3月30日山形新聞より