故山口捷弘さん(S37卒)のカミキリムシの標本と、妻吉子さんが撮影した写真が並ぶ作品展=南陽市宮内

南陽市宮内の故山口捷弘さん(S37卒)と妻吉子さん(78)夫婦の作品が並ぶ「カミキリムシの標本と花の写真展」が同市宮内の多目的スペース「MIYAUCHI2632」で開かれている。

長井高や米沢興譲館高で生物を教えていた捷弘さんは退職後、置賜、村山地域を中心に、カミキリムシの採集や標本作りに打ち込んだ。会場には県内で集めた150種が展示されている。鮮やかな水色に黒い斑点があるルリボシカミキリや、緑色の光沢が宝石のように美しいアオカミキリなどを紹介している。

吉子さんは25年間、趣味で撮りためた花の写真約30点を出展。市内のサギソウや、捷弘さんの昆虫採集に同行した際に見つけた小国町のヒガンバナやシュウカイドウなどを、接写して撮った作品が目を引く。吉子さんは「6年前に亡くなった夫の地元で展示会を開きたいという念願がかなった。カミキリムシの世界の奥深さや、花の美しさを感じ取ってほしい」と話した。展示は16日まで。

2022年8月6日山形新聞より