米沢の風土を生かしたまちづくりの在り方などを議論したシンポジウム=米沢市・伝国の杜置賜文化ホール

米沢まちづくりシンポジウム「建築による米沢のまちづくり」が19日、同市の伝国の杜置賜文化ホールで開かれた。国際的に活躍する建築家らが登壇し、米沢の風土を生かしたまちづくりの在り方などを議論した。

市街地南部の「東町地区」の将来像を議論する「東町プラットフォーム」(小嶋健市郎代表・H11卒)などが主催。同組織は市内の若手経営者や山形大、行政などが今年5月に設立し、空き家を活用した賑わい創出事業などに取り組み始めている。

この日は都内を拠点に国内外で活動する長谷川豪さんら、組織の事業に参画している建築家、美術家、研究者5人が登壇。小嶋代表が進行役を務めた。基調講演を行った長谷川さんは自身が手掛けた建築を紹介し、建築により「その場所のさまざまな強さ、個性を発見すること」などを「場所の建築」として説明した。

パネルディスカッションでは、世界の中でも際立って四季がはっきりしていることや食の豊かさなど、米沢の「強さ」について考察。機能がはっきりしている建築の中で、さまざまな用途に使用できる空き家を「ぜいたくな空間」と捉える考え方なども披露された。

2022年9月24日山形新聞より