米沢御堀端史蹟保存会・オンラインで初開催
米沢藩上杉家の家臣が行っていたとされる「芋煮の宴」にちなんだ「上杉衆これぞ芋煮会」が10日、オンラインで開かれ、芋煮の作り方、楽しみ方を米沢の歴史とともに全国に発信した。新型コロナウイルス感染症が収束した後に、全国から米沢に人が集うイベントに育てたいという。
上杉神社の史蹟管理などに取り組む米沢御堀端史蹟保存会(関原謙一会長・S43卒)が、歴史に絡めた地域おこしと若い世代の会員獲得を狙い、初めて開催した。鍋などの購入のためクラウドファンディング(CF)で約100万円の資金を確保。米沢を中心に全国各地の約120人から協賛を得た。
当初は屋外での開催を予定していたが、コロナ禍のためオンラインに。協賛者のうち、金額に応じて北海道や佐賀県を含む各地の約30人に、里芋、米沢牛、こんにゃく、調味料など芋煮食材と、おにぎり用の県産米「雪若丸」などを事前に届けた。この日は、ビデオ会議アプリ「Zoom」を通し、関原会長やプロジェクトに協力する県立米沢女子短期大の学生らが、調理工程の画像を挿入しながら芋煮の魅力について配信。小中高時代の仲間内の芋煮会でのエピソードなどを紹介した。
関原会長は「コロナ後は、各地から米沢に集ってもらって芋煮会をし、大鍋でつくる山形の芋煮会に対し、芋煮の鍋の数で勝負したい」と話している。
2021年10月16日山形新聞より