山形県農林水産部長・星里香子さん(S58卒)

-農業の持続的な発展には、多様な人材の確保・育成が欠かせない。

「4月に東北農林専門職大学が開学し、県内外から43人が入学した。優れた技術と経営力、国際競争力を身に付け、農林業をリードする人材の育成に取り組む。本年度は新たに外国人材活用トライアル事業を立ち上げ、農繁期の異なる他県と連携したリレー派遣を試行し、人手不足解消に向けた手法を検討する」

-来年にはフルーツ栽培150周年を迎える。

「1875(明治8)年に政府からサクランボや西洋ナシ、リンゴなどの苗木が配布され、県庁構内に植えられた。節目の年を迎えるのを踏まえ、県さくらんぼ&フルーツPR協議会を中心に県民参加型の事業を展開する。その皮切りとして、6月6日の『さくらんぼの日』にイベントを予定している。今後ポータルサイトを開設したり、記念書籍を発刊したりして県民に幅広く周知する」

-本県水産業の成長産業化をどう進めるか。

「近年は気候変動などで海面漁業の漁獲量は低迷している。漁船や機器の整備に対し、オーダーメイド型の補助金で支援するほか、庄内浜産物の県内での消費拡大を図る。県水産研究所に『スマート漁業推進部』を新設し、重要漁場の底地形図の作成と漁場環境データを連携させたアプリの開発に取り組む」

-県産木材の需要拡大に向けた取り組みは。

「県産木材の利用を促進するため、引き続き、県産認証材『やまがたの木』を使用して住宅を建てる施主に補助金を交付する。県内の民有林面積の53%を占める広葉樹を有効活用することも重要だ。家具やフローリングなどの内装材として注目されており、製材事業者などによる天然乾燥施設の整備を支援する」

2024年5月5日山形新聞より