アクセスが向上した白布大滝を眺める観光関係者ら=米沢市関

米沢市関の白布温泉近くにある「白布大滝」につながる参道の整備が完了し、4日、完成記念式典が行われた。エメラルドグリーンの滝つぼが映える名所へのアクセスが向上し、観光客の増加、天元台高原を訪れた人たちの温泉街周遊といった効果が期待される。

旧参道は急勾配の危険な道で、気軽に滝つぼまで訪れることが難しかった。整備された参道は約170段の階段で、傾斜がきつい地点もあるが、手すりがあり安全に上り下りできる。

安全祈願祭には関係者約20人が出席。渡り初めとして滝つぼまで向かい、落差50メートルを流れ落ちる大迫力を間近で楽しんだ。

2020年に始動した西吾妻、天元台、白布温泉エリアの観光再生を目指し、官民が連携する「リボーンプロジェクト」の一環。プロジェクトを推進する天元台×白布リボーン協議会の遠藤友紀雄会長(S58卒)は「白布温泉が誇る名スポットを、これからは気軽に楽しんでもらいたい」と話していた。

例年は10月半ばから葉が色づき始め、赤く染まった木々の間を流れ落ちる美しい滝の姿を眺めることができる。

2022年10月5日山形新聞より