遠藤友紀雄さん(S58卒)からの記事の紹介です。

国立大学法人山形大学医学部教授・今田恒夫さん(S58卒)

Q1.初めに、先生のご専門とお仕事をお聞かせください。

A1.臨床においては、腎臓病、リウマチ膠原病を専門とする内科医として、大学病院も含めて県内の複数の病院診療所(米沢市立病院では金曜日午後)で診療しています。教育・研究においては、健康の増進や病気の予防の方法を研究する公衆衛生学を専門として、学生教育、地域住民への健康教室、自治体・医師会・学会と協力して健康増進のための活動を行っています。

Q2.山形大学医学部についてご紹介ください。

A2.山形大学医学部は一県一医学部の構想に基づき、昭和48年に創設され、優れた医師・看護師の育成、最高水準の医療、最先端の医学研究の役割を担っています。医学部には45講座があり、学部・大学院合わせて約1100人の学生への教育と研究を行っています。医学部付属病院には25診療科があり、約1700人の職員が所属しています。学生・職員には多くの米沢出身の方がいます。

Q3.新型コロナウイルスの感染対策についてお聞かせください。

A3.どのウイルスでも感染対策の基本は同じ、マスク・手洗い・換気です。しかし、現在のオミクロン株は感染力が強く感染を完全に防ぐことは難しいため、重症化を防ぐことが重要です。そのためには、ワクチン接種と体力・免疫力をアップさせる生活習慣(バランスのよい食事、運動、休養)が有効です。この生活習慣は、コロナだけでなく、がんや心臓病、脳卒中の予防のためにもお勧めです。

Q4.今後の抱負をお聞かせください。

A4.自分の専門を通して、少しでも世の中の役に立てる仕事がしたいと思います。具体的には、できるだけ多くの人に最新・最適な診療をする、一人ひとりの考え方や体質に合った、元気で(寝たきりなしで)長生きできる食事や生活習慣を明らかにし広めていく、などです。その実現には、様々な領域・立場の人たちとつながり、協力していくことが不可欠です。興味のある方はぜひご連絡ください。一緒に取り組みましょう。

ありがとうございました。今後ますますのご活躍をご期待申し上げます。

2022年10月15日米沢有為会会報第43号より