遠藤友紀雄さん(S58卒)からの情報提供。

県政運営23年度の方針・県幹部に聞く5
しあわせ子育て応援部長・西沢恵子さん(S58卒)
-子ども家庭庁が4月に発足した。子育て支援の一層の充実が期待される。

「妊娠期から出産・子育てまで一貫した伴奏型の相談支援と、計10万円相当の経済的支援を一体的に実施する市町村に対して助成を行うなど、切れ目のない相談支援体制の構築を後押しする。子どもの居場所づくりをはじめ、さまざまな困難を抱える子どもや家庭への支援の充実・強化も進めたい。市町村と連携した0~2歳児の保育料の段階的負担軽減に取り組んでおり、国には早期の保育料完全無償化を求めていく」

-本県では婚姻数の減少傾向が続いている。

「本年度、『やまがたハッピーサポートセンター』に結婚支援コンシェルジュを2人配置した。市町村や企業との連携を強化するとともに、結婚希望者に寄り添ったサポートを行う。将来の仕事や結婚、出産、家族について考えてもらうため、高校生や大学生などを対象に実施するライフデザインセミナーは本年度、15校での開催を予定する」

-若年世代の県内定着・回帰が課題になっている。

「女性や若者の定着につなげるため、本年度は『若者のオンライン対話』を実施して意見やニーズを聞き取り、若者の視点から検聖火台の把握を図る。県内の高校生や大学生が『やまがた魅力発信アンバサダー』として本県の魅力を取材・発信する事業を通じ、地域の良さを改めて考える機会づくりにつなげたい」

-多様性を認め合う社会をいかに目指していくか。

「誰もが個性や能力を発揮できる社会を実現するため、多様性への理解促進を図るセミナー開催を予定する。同性パートナー同士の関係を公的に認める『パートナーシップ制度』についても、当事者や有識者らと意見交換などを行い、検討を進めていきたい」

23023年5月3日山形新聞より