9月、地域一体型、体験販売も

米沢市で米沢織に取り組む事業者が20日、同市のグランドホクヨウで記者会見し、9月15、16日の両日に地域一体型のオープンファクトリーを開くと発表した。ものづくりの街をアピールし、観光誘客や働き手の確保につなげる。

和服、洋服生地の織り、染色、縫製、加工などを手がける米沢織関連の11事業者をはじめ、日本酒やみその製造業者、飲食店など計約20社が参加する。個々の生産現場を自由に見学してもらうとともに、職人の指導を受けながら、ものづくり体験、オーダーメイド品の販売などを想定する。来訪者の目標は千人。

全国的にオープンファクトリーを開催する地域が増えており、金属加工の新潟県燕三条地域は国内外から3万人超を集めている。消費者に直接、自社の技術を伝えることができる機会で、若い世代が企業の魅力を知り、人手確保につながるケースもあるという。

将来的には参加事業者を米沢織以外の工業系の製造業に広げる構想もあり、実行委員長の近藤哲夫近賢織物社長(S55卒)は「徐々に規模を拡大していく。ものづくりを切り口に米沢全体の魅力に触れてもらえる機会にしたい」と話した。

2023年7月21日山形新聞より