2022年度の東北地方発明表彰の表彰式が16日、山形市のホテルメトロポリタン山形で行われた。科学技術向上、地域産業振興に寄与する技術や製品を発明、考案し、特許申請、意匠登録して文部科学大臣賞など各賞に輝いた東北6県の研究者、技術者、企業経営者に表彰状が贈られた。
本県関係では、8件22人が表彰を受けた。そのうち「芳香呈味成分を高生産する酵母を用いた発泡清酒の製造法」を考えた県酒造組合の小関敏彦(S49卒)、県工業技術センターの工藤晋平、松田義弘、石垣浩佳、安食雄介、村岡義之、和田酒造の和田弥寿子の7氏が最高賞に次ぐ特許庁長官賞を受けた。共同権利者の国立研究開発法人科学技術振興機構は実施功績賞を受けた。6県全体では25件76人が表彰を受けた。
木村一義山形県発明協会長が「知的財産はイノベーションに大きな役割を果たす。発明と活用を地域一体となり推進することが重要だ」と式辞を述べ、海輪誠発明協会副会長が「科学技術向上、産業発展への貢献に敬意を表する。さらなる活躍を期待する」とあいさつ。海輪副会長、木村会長らが表彰状を一人一人に授与、伝達した。県関係のその他の被表彰者と発明名称は次の通り。(敬称略)
▽山形県知事賞=「コンクリート表面含浸材用施工確認システム」鈴木義久(ディバイテック)小川史彦(田村測量設計事務所)松木和久、矢作徹(以上県工業技術センター)
▽地域協会(山形県発明協会)会長賞=「膨潤化穀物発酵飼料の製造方法」野川勝弘(野川ファーム)庄司則章(県農業総合研究センター畜産研究所)
▽発明奨励賞=「機械式送り制御機構を有する樹木粉砕機」高橋和成、渋江雄一(以上カルイ)「ミシンの糸通し装置」佐久間徹、鈴木充治、工藤茂範、佐藤充(以上鈴木製作所)
▽奨励功労賞=柏倉吉和(天童少年少女発明クラブ副会長兼専任指導員)鈴木孝制(米沢少年少女発明クラブ副会長兼事務局長兼企画運営委員長兼専任指導員)
2022年11月17日山形新聞より